耳の中で

キーン

ジーン

途切れることなく鳴っています

そういえば昔、団地の入口で半日くらい待たされたことがありました。

結局、来なかったんだけど。

ぼくは鍵っ子だったので出入りは自由でした。

変な駄菓子屋みたいなスーパーの裏側の溝で魚を取ったり、寒くて手もカチコチなのにじっと動かず立っていたり。

何を考えてたんだろうな。

よくはわからないけれど。

それなりに楽しんでたんだとおもいます。

寒いのも、誰も来ないのも。

今日は寒いです。

少し思い出します。

人付き合いが下手くそで、いつもみんなから遠いところに住んでしまいます。

近くにきたのにどんどん離れていきます。

変なの。