現実
わたしの現実はなんだかフィワフィワしていて現実味がないものの、やはり温度がある。だから、これが現実。一方、わたしの夢、たまにしか見ることができない、けれども、それには色は薄く、光が弱く、温度はよく分からない。従って、夢はやはりファンタジックである。
ここ数日は実に悲惨なファンタジックさを持った現実である。
わたしには人間味がないのだろうか。
こんなに悲しくてオロオロとしているのに、未来も考えず、バカにしている。
なんて短いメッセージなのだ。
わたしは死にたくなる。
刀
刀を抜きます
刃はありません
空気が冷たくなってきて
わたしの耳や手や髪の毛や頬を 突っつく
隙間という隙間を塞いで
大好きな冬を見守るばかり
シャッター
どうしよっかな
やめとこうかな
どうしよっかな
きょうはいいかな
どうしよっかな
やめとこうかな
きょうはいいや
まあいいや
命
命ってなんでしょう
魂はちょっとちがう
生きているってなんでしょう
死ぬのが嫌だということです
命はどこにあるのやら
心は 心臓
こころのくら の 中
魂はそこに宿っています
生きるは毎日 繰り返す
毎日毎日 繰り返す
死ぬのが嫌だと思うのは
あなたのことが好きだからよ
太陽
太陽に向かって目を閉じると
瞼が透けて光が通ってきます
とても赤い
赤いのは血のせいか
耳の中で
キーン
ジーン
途切れることなく鳴っています
そういえば昔、団地の入口で半日くらい待たされたことがありました。
結局、来なかったんだけど。
ぼくは鍵っ子だったので出入りは自由でした。
変な駄菓子屋みたいなスーパーの裏側の溝で魚を取ったり、寒くて手もカチコチなのにじっと動かず立っていたり。
何を考えてたんだろうな。
よくはわからないけれど。
それなりに楽しんでたんだとおもいます。
寒いのも、誰も来ないのも。
今日は寒いです。
少し思い出します。
人付き合いが下手くそで、いつもみんなから遠いところに住んでしまいます。
近くにきたのにどんどん離れていきます。
変なの。